胃腸炎とは？原因・症状・予防法を詳しく解説！

こんにちは、魚津市の内科　みのう医科歯科クリニックです。
今回は 「胃腸炎」 について、詳しく分かりやすく解説します。

胃腸炎は 子どもから大人まで幅広くかかる病気 で、特に冬場に多く見られます。
「突然の下痢や嘔吐でつらい…」とならないために、原因や対処法、予防策 をしっかり学びましょう！

胃腸炎とは？

胃腸炎とは、胃や腸の粘膜に炎症が起こる病気 です。
主に ウイルスや細菌 に感染することで発症し、嘔吐・下痢・腹痛・発熱 などの症状が現れます。

胃腸炎には、大きく分けて 「感染性胃腸炎」 と 「非感染性胃腸炎」 の2種類があります。

胃腸炎の主な原因

胃腸炎は ウイルス・細菌・食事の影響 によって引き起こされます。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

① ウイルス性胃腸炎

最も多い原因 で、特に 冬場 に流行します。
主なウイルスとして ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス があります。

• ノロウイルス：強い嘔吐・下痢が特徴。感染力が非常に強く、少量のウイルスでも発症する。
• ロタウイルス：乳幼児に多い。白っぽい水様便が特徴。重症化しやすく、ワクチン接種が推奨される。
• アデノウイルス：夏場に流行しやすい。発熱を伴うことが多い。

💡 感染経路：
✅ 飛沫感染（嘔吐物や排泄物からのウイルスが空気中に舞う）
✅ 接触感染（ドアノブ・手すり・食品からウイルスが手につき、口に入る）

② 細菌性胃腸炎

夏場に多い のが特徴で、主に 食中毒 の原因になります。
代表的な細菌は サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオ などです。

• サルモネラ菌：生卵や加熱不十分な肉から感染し、腹痛・下痢・発熱を引き起こす。
• カンピロバクター：鶏肉からの感染が多く、潜伏期間が2〜5日と長い。
• 腸炎ビブリオ：海産物が原因。激しい下痢や腹痛が特徴。

💡 感染経路：
✅ 食品の加熱不足（生肉・生魚・生卵）
✅ 調理器具の使い回し（まな板・包丁などの汚染）

③ 非感染性胃腸炎

ウイルスや細菌以外が原因で起こる胃腸炎です。

• 暴飲暴食：脂っこいもの・刺激物の過剰摂取で胃腸に負担がかかる。
• アルコール：過度な飲酒で胃の粘膜が炎症を起こす。
• ストレス：自律神経が乱れ、胃腸の機能が低下する。
• 薬の副作用：消炎鎮痛剤（NSAIDs）や抗生物質の影響で胃が荒れる。

胃腸炎の主な症状

胃腸炎の症状は ウイルス・細菌・非感染性 などの原因によって異なりますが、共通する症状は以下の通りです。

✅ 吐き気・嘔吐（食べたものを吐き戻す）
✅ 下痢（水のような便が出る）
✅ 腹痛（キリキリとした痛み）
✅ 発熱（軽度〜38℃以上になることも）
✅ 全身のだるさ・脱水症状（特に高齢者・子どもは注意）

⚠ 危険な症状に注意！
以下の症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。

🚨 血便が出る（腸内の出血の可能性）
🚨 高熱が続く（38.5℃以上）
🚨 水分が取れない・意識がぼんやりしている（脱水症状の危険）

胃腸炎の予防法

胃腸炎は ウイルス・細菌の感染を防ぐこと が大切です。
普段からの予防をしっかり意識しましょう！

① 手洗いを徹底する

ウイルスや細菌は 手を介して口に入る ことが多いため、手洗いが最も重要な予防策 です。

✅ トイレの後
✅ 食事の前
✅ 調理の前後

石鹸を使い、30秒以上 しっかり洗いましょう！

② 食品の衛生管理をする

✅ 肉や魚は十分に加熱（中心温度75℃以上）
✅ まな板・包丁は使い分ける（肉用・野菜用）
✅ 生卵・生肉・生魚の摂取に注意

③ 嘔吐・下痢の処理は慎重に

✅ 次亜塩素酸ナトリウム（塩素系漂白剤）を使って消毒
✅ 使い捨て手袋・マスクを着用
✅ 処理後は必ず手を洗う

※ アルコール消毒はノロウイルスには効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウム（ハイターなど）を使用するのが効果的です。

胃腸炎になった時の対処法

💡 胃腸炎にかかったら 無理せず安静に過ごす ことが大切です。

✅ 水分補給（経口補水液・スープ）
✅ 消化の良い食事（おかゆ・うどん・バナナ）
✅ 無理に食べず、少しずつ様子をみる

⚠ 下痢止めは自己判断で使わない！
ウイルスや細菌を排出するため、下痢は止めずに出し切ることが大切 です。

まとめ

✅ 胃腸炎の原因はウイルス・細菌・ストレスなど様々
✅ 嘔吐・下痢・発熱が主な症状
✅ 予防には 手洗い・食品管理・消毒 が重要
✅ 胃腸炎になったら 安静・水分補給・消化の良い食事 を心がける

魚津市の内科　みのう医科歯科クリニックでは、皆さんの健康をサポートしています！

つらい症状が長引く場合は、早めにご相談くださいね😊